コルクの産地ポルトガルってどんな国?

ポルトガルはコルクの生産量と品質ともに世界一。全世界の50%以上のコルク生産量を誇っています。
今回はそんなコルクの名産地、ポルトガルについてご紹介。

これを読めば、ポルトガルの首都や人口、気候などの基本情報から歴史や文化まで、ポルトガルについてざっくりと知ることができます。

ポルトガルについて私が知っていたのは、「コルクの産地」「ポルトガル語がある」ということくらい。
そこで、「ポルトガルってどんな国なんだろう?」と疑問に思ったのがこの記事を書くきっかけになりました。

それでは、ポルトガルの旅へレッツゴー! ^^

ポルトガルの基本情報

コルクの名産地、ポルトガルの基本情報

ユーラシア大陸の最西端にあり、南ヨーロッパのイベリア半島に位置しているポルトガル。まずは、ポルトガルの基本情報をご紹介します。

ポルトガルの正式国名や政体、国旗、面積、人口、首都、民族、言語、宗教、気候、名産、通貨についてです。

正式国名

ポルトガルの正式名称は「ポルトガル共和国」、ポルトガル語では「República Portuguesa」。

政体

ポルトガルの政体は共和制。

共和制とは、王様や帝などの君主を置かない政治体制のことです。
共和制では主権が国民にあり、国民によって選ばれた国家元首や複数の代表者が統治します。

アメリカやロシア、イタリアなども共和制です。

国旗

コルクの産地、ポルガルの国旗

ポルトガルの国旗は、緑と赤の縦2色旗と紋章からなります。

緑色は「誠実」「希望」、赤色は新世界発見のため大航海に出たポルトガル人の「勇気」そして革命で流された「血」を表します。

紋章は「天測儀」「5つの盾」「7つの城」でできています。
黄色の「天測儀」は航海術、「5つの盾」は初代ポルトガル王が征服したムーア人の5つの国、「7つの城」はムーア人から奪い返した城をそれぞれ表しています。

面積

コルクの産地、ポルトガルの面積
スペインの左横、写真の緑で囲まれている部分がポルトガル

ポルトガルの面積は約9.2万㎢で、日本の国土の約4分の1。

上の写真、スペイン横の緑で囲まれている部分がポルトガルです。

人口

ポルトガルの人口は、約1029万人。
日本の約10分の1です。

首都

ポルトガルの首都、リスボン

ポルトガルの首都はリスボン。
テージョ川河口に開けた港町のリスボンは、ポルトガル最大の都市で、約50万人が暮らしています。

坂の多い地形で「7つの丘の街」とも呼ばれているリスボンは世界遺産もあり、レトロな街並みやアート、グルメなど観光地としても人気です。

民族

コルクの産地、ポルトガルの民族

ポルトガルの民族はポルトガル人。

ポルトガル人は、先住イベリア人、ケルト人、ゲルマン系、フェニキア人、ベルベル人などの混血です。

言語

ポルトガルの言語は、ポルトガル語が主です。

ちなみにポルトガルを含め、ブラジル、カーボヴェルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア、アンゴラ、モザンビーク、東ティモールの全部で9か国が、ポルトガルを公用語として使用しています。

宗教

コルクの産地、ポルトガルの宗教

ポルトガルでは、大多数がキリスト教のカトリック信者。

写真はポルトガルにある教会です。

気候

ポルトガルの気候は、大部分が地中海性気候。
一年を通して温暖で、夏は乾燥し、冬は編成風の影響で雨が多く降ります。

名産

ポルトガルの主な名産は、コルク、オリーブ、ぶどう。

コルク→生産量、品質ともに1位
オリーブ→生産量7位(2019年)
ぶどう→生産量19位(2019年)

通貨

コルクの産地、ポルトガルの通貨

ポルトガルの通貨単位は€(ユーロ)、補助通貨単位は¢(セント)。

2021年3月22日現在のレートは、€1=100¢=約129.37円です。

ポルトガルの歴史と文化

コルクの産地、ポルトガルの歴史と文化

ここからはポルトガルの歴史や文化についてです。
ポルトガルの17個の世界遺産や食、音楽、日本とのつながりも見ていきます。

歴史

ポルトガルのあるイベリア半島では、旧石器時代前期の遺跡が発見されています。

紀元前10世紀頃……ケルト人が移住してき、原住民との混血ルシタニア人が誕生。

紀元前8世紀頃……ギリシア人やフェニキア人が移住し、南部に植民都市が作られる。

紀元前2〜3世紀……ローマ対カルタゴの「ポエニ戦争」が起こり、カルタゴがイベリア半島を軍事拠点とする。しかしカルタゴは敗北のため、イベリア半島の支配権をなくす。

紀元前155〜前139年……イベリア半島のルシタニアで、ローマ対ルシタニア人の「ルシタニア戦争」が起こり、ローマが勝利。紀元前19年にはイベリア半島の全域がローマの支配下となる。

5世紀頃……ローマの勢力が衰え、イベリア半島にゲルマン人が侵入し、いくつかの王国を作る。

711年……北アフリカに住んでいたイスラム教徒のムーア人が、イベリア半島を支配。
その後イベリア半島で、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)が始まる。

1139年……レコンキスタを進めることで国土を回復し、ポルトガル王国が建国される。

15〜17世紀……大航海時代。ポルトガル王国とスペイン王国が中心となって、ヨーロッパ諸国が地球規模の航海を実施し、新航路や新大陸を発見。ポルトガルはアフリカやアジア、南米に広く植民地を持つ。

1910年……共和制革命によってポルトガル王国は消滅し、ポルトガル共和国が成立。

1925年……共和制が崩壊し軍事政権が開始。

1932〜1974年……独裁政治。

1974年……独裁政治が終わり、民主化。

1986年……後にEU(欧州連合)となる、EC(欧州共同体)に加盟。

1998年……リスボンで万国博覧会開催。

ポルトガルと日本

コルクの産地、ポルトガルと日本の関係

日本にとってポルトガルは、ヨーロッパの中でも最も長い友好関係を築いている国の一つです。

大航海時代最中の1543年、ポルトガル人を乗せた中国船が種子島に漂着し、日本に鉄砲が伝わりました。
1549年にはフランシスコ・ザビエルが鹿児島に来航し、日本に初めてキリスト教を伝えました。

16世紀半ばからポルトガル、日本、中国の間で南蛮貿易が始まり、ポルトガルからいろいろなものが日本へ伝わりました。

「カステラ」や「コンペイトウ」「天ぷら」「パン」「コップ」「ボタン」「ビードロ」「カルタ」「カッパ」「タバコ」など、ポルトガル語が語源となっている日本語も多くあります。

コルクの産地、ポルトガルの食

ポルトガルではなんと、食事を一日5回とります。

海と山に囲まれ自然豊かなポルトガルには、美味しいものがたっくさん。
主食はパン、じゃがいも、米で、ポルトガルの食卓にはスープは欠かせません。

魚料理では「サルディーニャス・アサーダス(イワシの塩焼き)」や、「バカリャウ(塩漬けにした干しダラ)」のコロッケなどが定番。バカリャウは1000ものメニューがあると言われるほど、ポルトガル料理には必須です。

肉料理の定番は、「コジード・ア・ポルトゲーザ」という、牛肉、鶏肉、豚肉、ソーセージなどの肉類や野菜、豆を煮込んだシンプルな煮込み料理。

一番人気のデザートは「プディン・フラン」というねっとりとしたプリンです。そのほかポルトガルでは「ナタ」という愛称のエッグタルトをはじめ、今でも多くの伝統菓子が作られています。

また、ポルトガルはワインの宝庫でもあり、多くのワイン産地があります。
中でもドウロ地方で作られるポートワインは、世界三大酒精強化(アルコール度数が高い)ワインの一つで、ポルトガルを代表するワイン。「ポルトガルの宝石」とも呼ばれる、深いコクのある甘口ワインです。

17か所の世界遺産

コルクの産地、ポルトガルの世界遺産

ポルトガルには文化遺産が16件、自然遺産が1件、計17か所の世界遺産があります。

写真はリスボンにある「ジェロニモス修道院」。

芸術

コルクの産地、ポルトガルの芸術のアズレージョ

ポルトガルの芸術といえば、「アズレージョ」と呼ばれる伝統の装飾絵タイルです。

タイル1枚1枚に青や黄、赤、緑で絵付けした後に釜で焼き、組み合わせて大きな作品になります。

アズレージョは宮殿や教会、修道院、駅舎、大学、レストラン、一般家庭の装飾など、ポルトガルの至る所で見られます。

音楽

コルクの産地、ポルトガルの音楽

ポルトガルの音楽といえば、「ファド」です。

ポルトガルにもポップやロックなどいろんなジャンルの音楽がありますが、ファドはポルトガルの民族歌謡と言われる伝統音楽です。

基本、シンガー、ギターラ(12弦のポルトガルギター:上の写真)奏者、ヴィオラ(クタシックギター)奏者の3名で演奏されます。

ファドはラテン語の「fatum(運命・宿命)」に由来すると言われています。人々の郷愁や悲しみなどの心情が表現されている曲が多いですが、その曲たちは情熱的でとても美しいです。

まとめ

ポルトガル産コルクを使った、台湾製コルクマット「クオリアム」はこちら↓

ポルトガル産コルクを使った、日本製コルクマットはこちら↓

私も使っているおすすめのコルクマットは、安心安全な「わんぱくラージサイズコルクマット」