子供の騒音と言っても、コルクマットで防音できる音とできない音があります。ここでは、子供の騒音の種類別に、コルクマットの防音効果について書いています。
また、コルクマット以外にもジョイントマットや防音カーペットが騒音対策として人気ですが、この3つのメリット・デメリットを挙げて比較も行いました。
さらに、コルクマットを敷くなどの床以外にできる、子供の騒音対策を4つご紹介しています。
・子供が騒ぐ音をコルクマットで防音できる?
・子供の騒音の防音にコルクマットを検討している
・敷物で防音を考えているが、コルクマットとジョイントマット、カーペットの違いは?
・コルクマットを敷く以外にできる、子供の騒音対策が知りたい
という方はぜひ読んでみてください。
目次
子供の騒音の防音はコルクマットでできる?
子供の騒音と言っても、赤ちゃんの泣き声だったり子供の走る音だったりといろんな騒音がありますよね。その騒音の種類によって、コルクマットで防音できる音とできない音に分かれます。
その種類は大きく以下の3つに分けることができます。
⑴子供がおもちゃを落とした時の防音
⑵子供の足音の防音
⑶子供の声の防音
では、順番にみていきましょう。
子供がおもちゃを落とした時の防音
子供がおもちゃなど軽い物を床に落とした時の音は、コルクマットで防音することができます。
このような音は、固体である床を通って階下に伝わる床衝撃音(ゆかしょうげきおん)の1つで、軽量床衝撃音と呼ばれます。軽くて高音域の音のことをいい、例えば、おもちゃの他にもスプーンやコインを落とした時の音、スリッパを履いて歩く音なども軽量床衝撃音です。
これらの音は、コルクマットで防音することができます。
子供の足音の防音
子供が走り回るなどの足音は、コルクマットで完璧に防音することはできませんが、軽減することができます。
子供がバタバタと走る足音やジャンプした時などの音は、床衝撃音のうち重量床衝撃音と呼ばれ、大きく低い音のことをいいます。他にも、椅子などを動かした時に出る「ガタン」、「ドスン」というような音です。
これらの音をコルクマットで完璧に防ぐことはできませんが、軽減はできるため、敷かないよりも防音効果はあります。ちなみにこれらの重量床衝撃音は、カーペットなどその他の敷物でも完璧に防ぐことはできないようです。
子供の声の防音
赤ちゃんの泣き声や子供が出す大きな声は、コルクマットで防音することはほとんどできません。
子供の声やテレビの音、音楽をかけている音などは、固体ではなく空気を伝わって聞こえる音です。階下や隣の部屋に聞こえてしまうそれらの音は、天井や壁の空気を伝って届いています。
コルクマットには、空気を伝わる音に対して音が外に漏れないようにさえぎる遮音効果はほぼありません。
子供の声の防音をしたいなら、壁や床に遮音シートや遮音マットを設置するなどの対策がおすすめです。
コルクマット・ジョイントマット・防音カーペットを比較
床から伝わる音の防音を考えた際、コルクマット以外にもジョイントマットや防音カーペットも候補に上がるご家庭も多いでしょう。
それぞれのメリット、デメリットを挙げて比較してみました。
⑴コルクマットのメリット&デメリット
⑵ジョイントマットのメリット&デメリット
⑶防音カーペットのメリット&デメリット
コルクマットのメリット&デメリット
コルクマットのメリット
・自然素材でナチュラルな雰囲気
・クッション性に優れるため子供のケガ防止にもなる
・ダニ、カビに強い
・液体がこぼれてもサッと拭くだけ
コルクマットやジョイントマットの優れたクッション性は、赤ちゃんや子供が転倒した際もケガ防止になるため、大きなメリットです。
また、コルクマットは毛足がないだけでなく、コルク自身に抗菌作用があるため、ダニやカビが発生しにくくなっています。
コルクマットのデメリット
・コルクの屑が出る
・最初は臭いがする
コルクマットは、最初は特にコルクの屑が出て多少の臭いもしますが、コルク屑も段々と減っていき、臭いも数日でなくなります。ただ、激安の物は臭いがきつかったりする場合もあるので注意が必要です。
ジョイントマットのメリット&デメリット
ジョイントマットのメリット
・クッション性に優れるため子供のケガ防止にもなる
・液体がこぼれても浸み込まない
・安価
コルクマットにも防水効果がありますが、PE樹脂やEVA樹脂のみでできているジョイントマットはより防水効果があるため、子供がジュースなどをこぼしてもカーペットのように浸み込まず、掃除がとても楽です。
ジョイントマットのデメリット
・最初は臭いがする
・子供っぽい
ジョイントマットも最初は臭いがしますが、だいたい数日で消えるでしょう。
デザインに関しては、子供が好む色や絵柄のものは子供っぽく安っぽく見えますが、最近はナチュラルな木目調などのジョイントマットも販売されています。
防音カーペットのメリット&デメリット
防音カーペットのメリット
・デザインが豊富
・防音性能が遮音等級でわかる
遮音等級とは、JISで定められた測定方法によって求められた、防音性能の等級です。ちなみに人気の防音カーペット、「静床ライト」の軽量衝撃音遮音等級はLL-40で、椅子の移動音や物の落下音はほとんど聞こえず、「特級」とされています。
防音カーペットのデメリット
・繊維でできているためダニが発生しやすい
・液体がすぐに浸みこむ
・高価
カーペットはダニが発生しやすく液体もすぐに染み込む点が、コルクマットやジョイントマットと比べてデメリットです。
また、高価なものが多く、部分的な交換や新調する際にも経済的な負担が大きくなります。
床以外での子供の騒音対策
コルクマットを敷くなど床以外にできる子供の騒音対策としては、主に以下の4つがあります。
⑴家具の配置を工夫
⑵防音パネル
⑶防音カーテン
⑷防音テープ
家具の配置を工夫
家具の配置を工夫することで、隣人に伝わる子供の声やテレビの音などを今よりも防音することができます。
隣人に対して、子供の泣き声やはしゃぐ声などの防音をしたいなら、隣になっている壁側に家具を置きましょう。特に高さがあり、重い物がたくさん入っている棚などを置くと、防音効果が高まります。
音の透過は、壁の厚さや強度ではなく重さに反比例するため、重い方が防音効果があります。例えば、本棚などを置くと効果的です。
ただ、高さや重さがある家具は地震などで倒れないよう、転倒防止対策はしっかりと行いましょう。
また、子供がテレビを見たりテレビゲームをする音などを防音したいなら、テレビやコンポなどを隣人側の壁には置かないことです。配置的に難しい場合は、できるだけ壁から離して設置しましょう。
防音パネル
近隣に伝わる子供の声やテレビゲームなどの音をより本格的に防音したいなら、防音パネルを壁に取り付ける、という対策もできます。
防音パネルは、賃貸マンションでも壁を傷つけずに防音でき、女性でも簡単に取り付けができる、リフォームよりも低コスト、というのがメリットです。
ただ、防音パネルはリフォームするよりも費用をグンと抑えることはできますが、1メートル×1メートルの大きさで1〜2万円くらいの費用はかかります。
それでも防音効果は期待できるので、棚などを隣人側の壁に配置してもカバーできなかった部分に防音パネルを使用するなど、部分的に使用するのもいいでしょう。
防音パネルは、子供のピアノやギター練習など、楽器演奏の防音にも効果的です。
防音カーテン
カーテンは防音カーテンをつけることで、近隣に漏れる子供の声やテレビ、楽器の音などを軽減することができます。
防音カーテンを設置する際のポイントは、窓から空気(音)が漏れる隙間をなくすように、カーテンで窓をしっかり覆うようにすることです。そのため、窓にぴったりの大きさではなく、上下の丈、横幅の長さともに余裕を持った大きさを選ぶことも大事です。
また、防音・遮音機能と合わせて断熱効果もある防音カーテンを選べば、冷暖房の効きも良くなり、電気代の節約にもつながりますよ。
防音テープ
子供がドアや引き戸、ふすまを閉める時の音や、ドアや窓の隙間から漏れる音には、防音テープが効果的です。
子供は玄関や部屋のドアを勢いよく閉めることが多く、注意してもなかなかなおらない……というご家庭も多いのではないでしょうか。ドアの音は響くため、子供の足音や声などと同様、近隣への騒音の1つとして挙げられます。
防音テープは、ドアや引き戸、ふすまが接触する戸当たり部分に貼るだけで、扉を閉めた時の音を軽減することができます。
また、ドアや窓に隙間がある場合は、防音テープを貼って隙間を埋めることで音漏れを防げます。隙間を埋めることで、エアコンの効率が良くなるのもメリットです。
ちなみに100均にも「隙間テープ」というテープが売られていますが、密度の低いスポンジ系の素材でできているので、戸当たり音を軽減する効果はあっても、音漏れを防ぐ効果は期待できないでしょう。
防音テープ・隙間テープは、ホームセンターなどで販売されている、ゴム系の素材でできた機密性の高いものがおすすめです。
まとめ
子供がおもちゃなど軽い物を床に落とした時に出る、軽くて高音域の音は、コルクマットで防音することができます。
子供が走る足音やジャンプした時などに出る大きく低い音は、コルクマットで完璧に防音はできませんが、軽減することができます。
赤ちゃんの泣き声や子供の大きな声は、コルクマットで防音することはほとんどできないため、子供の声の防音をしたいなら、遮音シートや遮音マットがおすすめです。
コルクマット、ジョイントマット、防音カーペットにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
床衝撃音をお手頃価格で防音・軽減したいなら、クッション性も優れて子供のケガ防止にもなるコルクマットやジョイントマットがおすすめです。特にコルクマットは自然素材のコルクを使用し、ダニ・カビに強いというのも大きなメリットです。
防音性能を遮音等級で知った上で購入されたい方は、防音カーペットがいいでしょう。
床以外にできる子供の騒音対策は、
⑴家具の配置を工夫
⑵防音パネル
⑶防音カーテン
⑷防音テープ
の4つです。ぜひ試してみてください。
「コルクマットで子供の足音対策をしよう!」「マンションの床の騒音・防音対策にはコルクマットがおすすめ!」も、参考になるかと思います。
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