コルクマット厚手を赤ちゃんに選ぶときの注意点

コルクマットの標準の厚さは8mmが一般的で、厚手になると11mm〜20mmまで各メーカーによってさまざまです。

わたしも自分の子供が0歳の時からコルクマットを使用しています。最初の頃は厚さ1.1cmの厚手、次に厚さ0.8cmに変えました。

標準の厚さでも十分クッション性はありますが、厚手になるにつれてクッション性や保温性・断熱性、防音性などが上がるのは確かです。

ここでは厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリットと、厚手を選ぶ時の3つの注意点について説明しています。

コルクマット厚手を赤ちゃんに使うメリット

まず、厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリットを確認しておきましょう。

標準の厚さのコルクマットよりも、厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリットは3つあります。
それは、

⑴クッション性が高まる
⑵断熱効果が上がる
⑶防音効果が上がる

です。

クッション性が高まる

標準よりも厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリット1つ目は、何と言ってもやはりクッション性です。

コルクマットは表面のコルクが1mmの厚さで、残りがPE樹脂やEVA樹脂でできています。
例えば8mmの厚さのコルクマットだとコルクが1mmでPE樹脂が7mm、11mmの厚さだとコルクが1mmでPE樹脂が10mmといった感じで、厚手になるとPE樹脂やEVA樹脂の割合が大きくなります。

このPE樹脂やEVA樹脂は発泡素材で空気を含んでいるため、クッション性があります。そのため厚手になると、クッション性が高まるのです。

生後6か月頃からお座りをし始める赤ちゃんですが、最初の頃はまだ不安定なので、後ろに倒れて頭を打ってしまうことが本当に多いです。クッション性のないラグやカーペットを敷いていたら安全とは言えません。そのような時に厚手のコルクマットの場合、衝撃は軽くなり、赤ちゃんを傷つけずケガから守ります。

そしてつかまり立ちやよちよち歩きをするようになった赤ちゃんの転倒時でも、この厚手のクッション性はとても効果的です。

標準の厚さのコルクマットでも、フローリングと比べるともちろん衝撃は軽くなり赤ちゃんをケガから守るでしょうが、厚手のほうが弾力性能が高まるので、衝撃はより軽くなります。

コルクマット厚手のクッション性は、赤ちゃんにとってとても安全なのです。

断熱効果が上がる

標準よりも厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリット2つ目は、断熱効果が上がる、です。

PE樹脂やEVA樹脂には熱が伝わりにくい断熱性があるため、コルクマットが厚手になると断熱効果も上がります。つまり夏は床の熱気、冬は冷気を遮断してくれる効果が、上がるということです。
コルクマットを敷くと、特に冬はフローリングのような冷たさもなく暖かいので、赤ちゃんの体温を奪いません。

また、断熱効果のあるコルクマットはエアコンやヒーターなどの消費電力を抑えることにつながります。エアコンの効きがよくなるので温度を過剰に上げ下げせずにすんだり、弱めの風速で十分だったりするのです。
そして過度なエアコン使用をなくすことは電気代節約以外に、赤ちゃんや子供はもちろん、私たち大人の健康にもつながります。

大人よりも繊細で敏感な赤ちゃんには特に、厚手のコルクマットで安心&やさしい環境を作ってあげたいですね。

防音効果が上がる

標準よりも厚手のコルクマットを赤ちゃんに使うメリット3つ目は、防音効果が上がる、です。

コルクには吸音性があるので防音効果がありますが、PE樹脂やEVA樹脂も吸音や遮音シートなどに使われているように、防音効果があります。そのため厚手のコルクマットになると、防音効果も上がるのです。物が落ちた時の衝撃音や足音をより吸収し、和らげてくれます。

赤ちゃんや2、3歳の子供がブロックや積み木などのおもちゃを箱からひっくり返したり、室内用ボールを投げたりして遊ぶ音を軽減することができます。また1歳くらいから歩き始め、次に走り始め……とけっこうな騒音になる子供の足音にも、厚手のコルクマットはより効果的です。

特に賃貸マンションやアパートの2階以上に住み、階下への騒音も気にされているご家庭には最適な効果です。

コルクマット厚手を赤ちゃん用に選ぶときの注意点

赤ちゃんには標準の厚さよりも厚手のコルクマットがおすすめですが、厚手を赤ちゃん用に選ぶときに注意する点が3つあります。
それは

⑴厚手以外にも安全かどうか
⑵厚みによるつまずき
⑶ドアや引き出しの開閉ができるか

です。

厚手以外にも安全な品質かどうか

コルクマット厚手を選ぶ時の注意点1つ目は、厚手以外の部分で赤ちゃんに安全な品質かどうかです。

厚手だと標準の厚みよりも上記3つのメリットがあるので赤ちゃんにおすすめですが、それ以外にも安心して使用できるかどうかも重要なポイントです。

そのコルクマットは検査機関の基準をクリアしているか、例えばホルムアルデヒドのように、赤ちゃんに有害になる物質が含まれていないかなども見極めポイントになってきます。

特にホルムアルデヒドは今話題のシックハウス症候群の原因の1つです。赤ちゃんは大人よりもホルムアルデヒドの影響を強く受けるため、ホルムアルデヒド検出試験において乳幼児基準が設けられています。その基準をクリアした商品かどうかは、選ぶ際に確認することをおすすめします。

コルクマットの場合、ホルムアルデヒド検出試験をクリアしていれば、“ホルムアルデヒド不検出”、“ノンホルムアルデヒド”、“低ホルムアルデヒド”、などの記載があるはずです。

厚みによるつまずき

コルクマット厚手を選ぶ時の注意点2つ目は、コルクマットの厚みによる段差でつまずきが多くならないかどうかです。

厚みがありすぎると、よちよち歩きなど歩行ができるようになった赤ちゃんや子供がつまずいて転倒する可能性が出てきます。これは赤ちゃんばかりだけではなく、大人にも当てはまります。ご高齢の方がおられるご家庭も、特に気をつけていただきたいポイントです。

部屋全体や広範囲で敷く場合はつまずく箇所も少なくなりますが、部分的に敷く場合は、赤ちゃんのおもちゃ箱や棚でコルクマットを囲むなどして段差ができる箇所を減らす、というような対策もできます。

つまずく可能性を低くしたいなら、厚さ0.8cm〜1.5cmのコルクマットがおすすめです。

ドアや引き出しの開閉ができるか

コルクマット厚手を選ぶ時の注意点3つ目は、コルクマットを敷いてもドアや引き出しが開閉できるかどうかです。

コルクマットの厚みによっては、ドアやクローゼットの扉、引き出しが開けれなくなる場合があります。TV台の扉やベッドに引き出しがある場合も同様です。
コルクマットを選ぶ際は、これらの床との間にできる隙間の長さを計っておきましょう。

また、求めている厚みのコルクマットだとドアや扉が開閉できなくなる場合は、開閉できる厚みに変更する以外に、ドアや扉の前だけコルクマットを敷かない、という対策も取れます。これはラグやカーペットにはできない、ジョイントマットならではのメリットでもあります。

赤ちゃんへの安全性を高めるために厚みを優先する、というように何を優先するのかを考えると決めやすいですよ。

まとめ

コルクマット厚手は、

⑴クッション性が高まり転倒時でもより安全
⑵断熱効果が上がるので、過度な冷暖房器具の使用をせずに済み健康につながる
⑶防音効果が上がるのでおもちゃで遊ぶ音などを軽減する

という3つの理由で、赤ちゃんマットにおすすめです。

コルクマット厚手を選ぶ時は、

⑴厚手以外にも害がなく安全な商品かどうか
⑵つまずきの可能性も検討して厚みを決める
⑶コルクマットを敷いてもドアや引き出しが開閉できるか、床との隙間を計っておく(できないならその部分だけ敷かないこともできる)

以上の3つに注意しましょう。

赤ちゃんのいるご家庭への安心&安全のためのコルクマット、選ぶ際にお役に立てれば幸いです。生活状況はご家庭によってさまざま、お子様、ご家族にとって最適なコルクマットが見つかりますように。

赤ちゃん用のコルクマットは大判サイズがおすすめです。
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