赤ちゃんにコルクマットは必要か

ここでは、赤ちゃんにコルクマットは必要? いつからいつまで必要? という疑問に答えています。
また、コルクマットのメリットやデメリット、掃除方法、選ぶ時のポイントについてもご紹介しています。

・赤ちゃんのためにコルクマットは必要なの?
・赤ちゃんのためにコルクマットはいつからいつまで必要なの?
・赤ちゃん用にコルクマットを使うメリットとデメリットが知りたい
・赤ちゃん用にコルクマットを使用する場合の掃除方法が知りたい
・赤ちゃん用にコルクマットを購入する際の選ぶポイントが知りたい

という方はぜひ読んでみてください。

赤ちゃんにコルクマットは必要

赤ちゃんにコルクマットは必要

「赤ちゃんにコルクマットは必要か必要じゃないか、どっちなの?」と言われたら、私の答えは「必要!」です。

一番の理由は、コルクマットは赤ちゃんの安全や健康を守るからです。

特にお座りやつかまり立ち、よちよち歩きが始まった赤ちゃんは、まだ不安定でよく転倒します。後ろに倒れて頭を打つことは本当によくあり、ソファーなどによじ登るようになるとそこから落ちることもあります。
そんな時にコルクマットは赤ちゃんをけがから守り、大事に至ることを防いでくれるのです。

実際にベビーベッドや大人用ベッド、ソファー、椅子などから赤ちゃんが落下する事故も少なくありません。
固いフローリングと比べたら大きな違いで、カーペットやラグと比べてもコルクマットのクッション性は優れているため、赤ちゃんにとってより安全です。

またコルクマットは、赤ちゃんがよだれをたらしたりミルクを吐いたりしてもカーペットなどと違ってしみこまず、部分的に外して簡単に掃除もできるので衛生的です。
そして、コルクマットは階下への防音効果や床の傷防止にもなります。赤ちゃんのおもちゃで遊ぶ音や足音、おもちゃなどで床が傷つくことを防ぎます。

赤ちゃんにコルクマットを使うメリットとデメリット

赤ちゃんにコルクマットを使うメリットとデメリット

次に、赤ちゃんにコルクマットを使う際の、メリットとデメリットをみていきます。

メリット

赤ちゃんにコルクマットを使う際のメリットは、

・クッション性がケガから守る
・滑りにくい
・床の冷えから守り夏も快適
・防音効果がある
・床の汚れや傷を防ぐ
・防水効果がある
・普段の掃除が楽
・レイアウトが簡単で自由にできる
・ダニに強い
・有害物質を含まない

です。

クッション性がケガから守る
先ほども述べたように、赤ちゃんの転倒時や転落時でも、コルクマットの優れたクッション性は赤ちゃんをしっかりと守ります。

コルクマットは空気をたくさん含んでいるため、弾力性や柔軟性に優れているのです。

滑りにくい
コルクマットの表面のコルクにはわずかな凹凸があるため、滑りにくくなっています。
そのためフローリングなどでツルツル滑って赤ちゃんがハイハイをしにくかったり、転んだりするのを防ぐことができます。

床の冷えから守り夏も快適
赤ちゃんのズリバイやハイハイが始まっても、コルクマットを敷いていれば、フローリングと違って床の冷えから赤ちゃんを守ります。
またコルクマットの断熱効果で冬は暖かいだけでなく、夏はさらっと涼しく過ごせます。夏でも毛足の長いカーペットのように暑苦しくないのもメリットです。

防音効果がある
コルクマットは、中に含まれるたくさんの空気が音を吸収するため、防音効果があります。
そのため赤ちゃんが寝転んで足をドンドンと床に叩きつけたり、おもちゃをひっくり返したり、走り回るようになっても音を吸収して和らげます。

床の汚れや傷を防ぐ
コルクマットは、赤ちゃんの落書きで床が汚れたり、おもちゃで床が傷ついたりするのも防ぎます。物をつかめるようになった赤ちゃんは、おもちゃを投げることもあります。そんな時にコルクマットを敷いていれば、賃貸マンションに住んでいる人でも安心です。

防水効果がある
乾燥地帯で育つコルクは水をほぼ通さないため、コルクマットには高い防水効果があります。
そのため赤ちゃんがよだれをたらしたり、飲み物をこぼしたりしてもしみこまず、軽い汚れはさっと拭くだけで済みます。

普段の掃除が楽
コルクマットは普段の掃除が楽です。
基本は掃除機がけで十分で、ひどく汚れた場合も、その部分だけ外して水洗いしたり、新しいものと交換したりできます。

そのため、赤ちゃんが吐いたりおもらしなどした際も、簡単にきれいにできます。カーペットやラグにはないメリットです。

レイアウトが簡単で自由にできる
コルクマットは軽いので簡単に敷き詰めることができ、また、レイアウトも自由にできます。

ジョイントマットなので、お部屋に合わせて子供のおもちゃ箱は避けて敷いたり、カッターナイフでカットしたりと、好きな形で敷くことができます。
赤ちゃんの行動範囲が広がるタイミングに合わせて、コルクマットを追加して広げることもできるので便利です。

ダニに強い
コルクマットはカーペットのように繊維でできていないため、ダニやカビが発生しにくく繁殖も防げます。

また、コルクには天然の抗菌成分が含まれていることも、コルクマットにダニやカビが発生しにくい理由です。そのためコルクマットは、PE樹脂やEVA樹脂のみのジョイントマットと比べても、ダニに強いと言えます。

コルクマットは他の敷物と比べて、ダニに刺されやすくアレルギーなどの影響を受けやすい赤ちゃんに、より清潔な環境を作ってあげることができるのです。

有害物質を含まない
これはコルクマットにもよりますが、品質検査をクリアして赤ちゃんにも安全に使用できることが明記されているコルクマットは、少なくありません。

私が使っている「わんぱくラージサイズコルクマット」も、ホルムアルデヒドとその他6つの危険物質を検査し、安全が確認されています。

そのため、赤ちゃんが万が一舐めたりしても安心です。

デメリット

赤ちゃんにコルクマットを使う際のデメリットは、

・はがして遊ぶことがある
・コルクの屑が出る
・最初はにおいがする
・段差ができる
・ドアや引き出しが開閉できない
・定期的な掃除が面倒
・家具を置くとへこんだり不安定になる
・敷く場所によって変色・変形する

です。

はがして遊ぶことがある
赤ちゃんによりますが、コルクマットの端につける細長いサイドパーツや本体をはがして遊ぶことがあります。
実際に敷いてみるまでわかりませんが、対策としては本体をはがしにくい大判サイズを選び、サイドパーツで遊ぶ場合は遊ばなくなるまで付けずにおく、ということもできます。

コルクの屑が出る
PE樹脂のみなどのジョイントマットにはないデメリットですが、コルクマットの使い始めはコルクの屑が出ます。段々と出なくなりますが、最初は特に掃除機で吸い取る必要があります。

屑は大粒よりも小粒のコルクマットの方がたくさん出ます。
私は以前、小粒を使っていましたが、現在は大粒コルクマットに変えました。

最初はにおいがする
コルクマットは密封されて届くため、最初は多少のにおいがあります。
数日で消えますが、早めににおいを無くしたい場合は、1日陰干しするといいです。

段差ができる
コルクマットを敷くことで段差ができ、赤ちゃんがつまずく可能性があります。
つまずくかどうかは部屋の環境や赤ちゃんにもよりますが、1cm前後の厚みのコルクマットを選ぶことで、つまずく可能性を低くできます。

ドアや引き出しが開閉できない
コルクマットの厚みで、ドアや家具の扉、引き出しが開閉できなくなることがあります。
その場合は、開閉できる厚みのコルクマットを選ぶか、ドアや引き出しなどの前だけ敷かない、ということができます。

定期的な掃除が面倒
コルクマットを定期的にはがしての掃除は、手間がかかります。

コルクマットのジョイント部分に隙間ができる箇所が出てくるので、ホコリやコルクの屑などが床へ落ちていきます。そのため、定期的にはがしての掃除は必要です。

その際、1枚または数枚ずつはがさないといけないので、コルクマットの枚数が多いほど時間がかかってしまいます。数日に分けてすることで、負担を減らせます。

家具を置くとへこんだり不安定になる
コルクマットの上に家具などの重い物を置くと、へこんで元に戻らなくなり、置く物によっては不安定になります。特に不安定になる物は赤ちゃんにとって特に危ないので、コルクマットの上に置かないことをおすすめします。

敷く場所によって変色・変形する
コルクマットは、日差しの強い所に敷くと変色したり、湿度変化により膨張したりすることがあります。

部屋の環境や地域によって変色、変形しないこともありますが、対策としては、日差しの強い所は避け、前面に敷く場合は余裕を持たせて敷くことです。

※デメリットと対策についてもっと詳しく知りたい方は、「赤ちゃん用コルクマットの8つのデメリットと対策・対処法」を読んでみてください。

赤ちゃんにコルクマットはいつからいつまで必要?

赤ちゃんにコルクマットはいつからいつまで必要か

コルクマットは、生まれてから3歳くらいまでは必要かな、と私は思います。個人差はありますが、この期間は乳幼児の転落や転倒が多いからです。

そのため、コルクマットはベビーベッドの周りなどに敷くこともおすすめします。
また、赤ちゃんのお座りやハイハイ、つかまり立ち、よじ登りなどが始まっても、コルクマットを敷いていれば安心です。

できるだけ早くコルクマットを外したい、ラグやカーペットに変えたい、ということでないなら、コルクマットはお子様が3歳以上になってもおすすめです。
上記で挙げたさまざまなメリットのあるコルクマットは、引き続きプレイマットとして使えるだけでなく、子供が大きくなるにつれて強まる足音などの防音にも大変役立つからです。

最終的には、赤ちゃんの成長やご家庭の環境に合わせて決めるのが一番です。

コルクマットの掃除方法

コルクマットの掃除方法。赤ちゃんがいても安心、安全、簡単です。

コルクマットの普段の掃除は、基本フローリングなどと同様、掃除機がけで十分です。カーペットのように毛足がないため、ホコリやゴミを簡単に吸収できます。また、ジョイント部分の隙間に入ったゴミも掃除機で吸い取れます。

赤ちゃんが白湯など液体をこぼしても、コルクマットには防水効果があるのでカーペットのように中まで浸透せず、さっと拭き取るだけで済みます。

赤ちゃんのよだれやジュースなどの多少のにおいや汚れは、固くしぼった布で軽く拭き、それでも取れない場合は薄めた中性洗剤を布につけてコルクマットを叩くように拭くと落とせます。コルクがはがれる可能性があるので、いずれも強くこすらないようにしましょう。

ひどい汚れの場合は、その部分だけ取り外して水洗いも可能です。同じく薄めた中性洗剤を柔らかい布やスポンジなどに含ませて、やさしく洗いましょう。水洗い後は、日陰でしっかりと乾かしてください。カビの原因にならないように十分に乾かすのがポイントです。

再度使えないほどの汚れの場合は、その部分だけ新しいコルクマットと交換できるのも便利です。

あとは、定期的にコルクマットをはがして床とコルクマット裏に掃除機をかけましょう。コルクマット裏のゴミをしっかり取りたいなら、コロコロがおすすめです。

地域や時期にもよりますが、目安は1シーズンに1回、少なくても半年に1回はコルクマットをはがして掃除をしましょう。

コルクマットの掃除の仕方!赤ちゃんがいても安心&簡単」に、もっと詳しく書いているので、こちらもぜひ参考にされてみてください。

赤ちゃん用コルクマットを選ぶ5つのポイント

赤ちゃん用コルクマットを選ぶポイント

赤ちゃん用にコルクマットを選ぶポイントは、大きく分けて5つあります。
それは、

⑴サイズ
⑵厚み
⑶大粒か小粒か
⑷PE樹脂かEVA樹脂か
⑸有害物質が含まれていないか

です。

サイズ

コルクマットの標準サイズは大体30cm×30cm、大判サイズは45cm×45cmが多く、メーカーによっては60cm×60cmもあります。

コルクマットを敷く範囲の大きさをあらかじめ測るかお部屋が何畳かで、どのサイズを大体何畳分(何枚分)購入するか決めましょう。ぴったりと合わなくてもコルクマットはカットも可能です。
また、ジャストの枚数ではなく予備も含めて購入しておけば、コルクマットがひどく汚れたり傷ついたりした時に新しいものと交換できます。

赤ちゃん用にするなら、赤ちゃんが本体をはがしにくい大判サイズで、後から追加で範囲を広げたり狭めたりしやすい45cmがおすすめです。

厚み

コルクマットの標準の厚みは0.8cmが多く、厚手は1cm〜2cmまでメーカーによってさまざまです。

部屋全体に敷き詰める場合や、部屋のドア、TV台などの扉の前まで敷く予定の場合は、コルクマットを敷いてもドアや家具の扉、引き出しが開閉できる厚みにする必要があります。こちらも前もって測って、厚みを決めましょう。

ただ、コルクマットはジョイントマットなので、ドアや扉が開閉できなくなる場合は、その前だけ敷かない、ということができます。そうすれば好きな厚みを気にせずに選べます。

また、赤ちゃん用には厚手のコルクマットの方が標準よりもよりクッション性に優れます。しかし、厚過ぎると歩けるようになった赤ちゃんが段差でつまずく可能性も出てきます。赤ちゃんや敷き方にもよりますが、つまずきの可能性を低くしたいなら厚さ0.8cm〜1.5cmを選ぶといいでしょう。

大粒か小粒か

コルクマットには、大粒タイプと小粒タイプがあります。見た目、肌触り、強度や耐久性を比較したので、参考にすると決めやすいです。

見た目…大粒タイプはよりコルクの風合いが出て模様のようにも見え、高級感がある。小粒タイプは粒が均一できめ細かく、落ち着いたナチュラルな雰囲気になる。

肌触り…大粒タイプのほうが粒が粗く隙間や凹凸ができるためザラザラ、小粒タイプは大粒と比べるとサラサラ。

強度や耐久性…小粒も大粒も使ってきた私からすると、特に強度や耐久性に差は感じませんでした。
それよりも先ほども書きましたが、大粒よりも小粒コルクマットからどんどん出てくるコルク屑が気になりました。

その他、赤ちゃんのために大事なクッション性に違いはないので、好みで選ぶのもいいでしょう。

PE樹脂かEVA樹脂か

コルクマット表面のコルクシートの下の素材は、PE樹脂(ポリエチレン樹脂)かEVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)で作られているものがほとんどです。

コルクマットに使用されているPE樹脂とEVA樹脂は、両方とも合成樹脂で弾力性や耐久性があります。また両方とも塩素が含まれないので、焼却しても発がん性の強いダイオキシンが発生しないのも特徴です。

私はこれまで、PE樹脂を使用しているコルクマットやジョイントマット、EVA樹脂を使用しているコルクマットを使ったことがありますが、特に性能に違いは感じられませんでした。ですので、EVA樹脂かPE樹脂かは特に気にする必要はないかな、と私は思います。

ちなみに私がおすすめしている、タンスのゲン楽天市場店の「わんぱくラージサイズコルクマット」の仕様、備考欄には、このような記載がされています。↓

ジョイントマットに使用する樹脂素材については、より安全な素材となるよう技術の向上がなされており、その過程で現在使用している素材はPEと記載を行うことが適切となりましたので、2019年1月11日にEVAからPEに表記を変更しました。日本の大手量販店でも随時、記載の変更が行われており、品質を悪化させたものではありませんのでご安心ください。

出典:タンスのゲン楽天市場店 「わんぱくラージサイズコルクマット」の仕様、備考欄

有害物質が含まれていないか

赤ちゃん用にコルクマットを選ぶ際は、人体に悪影響のある有害物質が含まれていないかどうかなどの安全性も確認しましょう。

品質検査機関での基準をクリアし、乳幼児にも安心安全に使用できることが証明、記載されているコルクマットが確実です。

体が未発達で抵抗力が低く、大人よりも有害物質の影響を受けやすい赤ちゃんに、安心して使えるコルクマットを選びましょう。

まとめ

赤ちゃんの安全や健康を守るためにコルクマットは必要かな、と思います。少なからず、小さな子供のいる私にとっては必要ですし、とっても重宝しています。

コルクマットを赤ちゃんに使う際にデメリットもありますが、それ以上に素晴らしいメリットがたくさんあります。カーペットやラグと比べても、クッション性、オールシーズン使える、防水効果、部分的に掃除や交換できる、レイアウトが自由にできる、ダニに強い、という面において優れています。

また、コルクマットは目安として0歳から、赤ちゃんの転落や転倒が少なくなる3歳まくらいまでは特に必要ではないでしょうか。3歳以降も子供の防音やプレイマットとして大活躍するので、引き続きの使用もおすすめですよ。

コルクマットの普段の掃除は掃除機で、軽い汚れは薄めた中性洗剤を布につけて拭き、ひどい汚れは水洗いできます。使用できなくなった場合は、部分的に交換できるのも利点です。

赤ちゃん用にコルクマットを選ぶ際は、サイズ、厚み、大粒か小粒か、有害物質が含まれていないか、をチェックポイントにすると決めやすくなります。PE樹脂かEVA樹脂かは特に気にしなくていいでしょう。

赤ちゃんが安全、健康、快適に過ごすために必要なコルクマット、ご家庭に合うコルクマットを見つける際のお役に立てれば嬉しいです。

赤ちゃんには大判コルクマットがおすすめです。
コルクマット大判を赤ちゃん用に選ぶときの3つの注意点」も、ぜひ参考にしてみてください。

私も使っているおすすめのコルクマットは、安心安全な「わんぱくラージサイズコルクマット」!

極厚なら「わんぱくラージサイズコルクマット」の厚さ2cmがおすすめ!